2020.02.17エアコン

エアコンの臭い取りは16度が最適な理由とは?メーカーも推奨する裏技!

エアコンの匂いが気になる事ってありますよね。

特に夏暑くなってから冷房をかけようとしたらカビくさかったりとか、冬場に暖房をかけようとしたらタオルが生乾きのような臭いがしたりとか、エアコンつけたとたんに発生するこの匂いとは一体何なのでしょうか?

そしてその臭いを防ぐためにできる方法の中に16°の冷房運転をすると良いという話がありますが、これはどういったことなのか説明していこうと思います。





エアコンのニオイの原因はなに?




まずこのエアコンの臭いというのは、エアコンかけると室内の空気をエアコンが吸い込む時に、部屋の臭いやホコリなどの異物を吸い込むとそれを栄養分としてカビが発生します。

するとエアコンをつけた時にあのきつい臭いがするんです。臭いの原因というのは基本的にこのカビの匂いが原因となっています。

またキッチンの近くについているエアコンなどの場合はキッチンで調理した料理の臭いや油などもエアコンが吸い込んでしまうのでその臭いが蓄積されてエアコンをつけた時に臭うということもあります。

これらのにおいを除去するためにはエアコンの分解洗浄クリーニングが必要になってきます。

市販のスプレータイプの洗浄液などを吹きかけてきれいにする方法もありますが、これでは表面の汚れが取れているだけで内部の汚れまでは取り切れていないため臭いは残ります。

ぱっと見は綺麗になるのですが、内部が汚れていますしスプレーなどの洗浄液で汚れを奥に押し込んだだけなので、汚れは完全に取りきれておらず、内部に汚れとカビなどが固まってそれが臭いの原因になってきます。

それを防ぐためにはエアコンの分解洗浄をしていく必要があります。エアコンの分解洗浄はカバーを外して熱交換器と呼ばれる部分を洗剤で汚れを落としてから高圧洗浄していく工程です。

また風の出てくるクロスフローファンと言う回転するファンの部分、こちらにもカビやホコリなどが付着してかなり汚れているので、これも高圧洗浄して綺麗にしないといけません。

クロスフローファン↓↓


よくエアコンクリーニングのCMなどで洗浄すると黒い水が出てくるのはこのクロスフローファンにこびりついたカビ汚れなどの汚れがあの黒い水の原因です。

とは言ったもののエアコンクリーニングはなかなか自分で行うのは難しいですし、ある程度知識がないとエアコンを壊してしまう可能性もあります。

業者に頼めば適切な方法でクリーニングを行ってくれますが、やはりお金がかかってしまいますよね。

最終的にはやはり業者に頼んでエアコンの分解洗浄してもらう必要があるのですが、エアコンがそこまで汚れてしまう前にできる対策としてメーカーが推奨している方法が一つあります。

それがエアコンを16°に設定して冷房をかけるというやり方です。

エアコンの臭い取りは16度が最適な理由!




冬場にこれをやるのは難しいのですが、これは夏エアコンを使った後に行うと効果的な方法です。

おそらく夏はエアコンを毎日フル稼働しているかと思いますので、毎日フル稼働すればするほどエアコンはお部屋の中の空気を吸い込みますし、その冷房で発生した湿気などによってそれを栄養分にしてカビが発生していきます。

目安としては一か月ぐらい使ったら一回エアコンを最低気温に設定して(これは機種によってはまちまちなのですが16°ぐらいまで下げれるエアコンであればその最低温度まで設定)約2時間ほどフル稼働させます。

ちょっともったいないのですが、窓などを開けて部屋が常にあったかい状態をキープした状態でエアコンを動かすと常にフル稼働してくれるので、その状態で約2時間ほど運転し続けます。

するとエアコンの内部は結露でびしょびしょになってきますので、そのびしょびしょになった結露と共に熱交換器についた様々な汚れがポタポタと落ちてドレンホースを通って外の室外機の方に排出されていくという仕組みです。

原理的にはエアコンクリーニング業者が熱交換器の部分に高圧洗浄をかけて水で洗い流していくという工程を結露を使って 汚れを少しずつ少しずつ落としていくという方法になります。
こういうことですね↓↓


実際には冷房で冷えてできた結露の水滴で少しづつ少しづつ汚れを落としていくのでかなり地味な工程ではありますが、思ってる以上に汚れが取れていきます。

流石にやに汚れやこんもり溜まったホコリまではこの方法で除去できませんし、びっちりこびりついてしまったカビまでは取れません。あくまで対症療法的なやり方であるということだけご承知おきいただければと思います。

16度の冷房運転が終わったら次は乾燥させる




2時間ほど運転をして結露でビシャビシャになって汚れも一緒に排出できた段階で、そこから今度は送風もしくは暖房をかけて1時間ほどかけます。

そうすることで熱交換器の水滴や湿気も取れて、熱交換器をカピカピに乾いた状態にします。

そうすることで熱交換器についたホコリなどの汚れもとれ水滴も暖房や送風で完全に乾かすことでカビの栄養分となる汚れやホコリなどがほとんどない状態なので、カビの発生を防ぐことができ、臭いの原因を抑えることが出来るわけです。

今の最新のエアコンではこの熱交換器という部分を凍結させて今度は溶かしていくその過程で熱交換器についた汚れを水滴と共に洗い流すそういった仕組みを作っている最新のエアコンもあるくらいですので、

エアコンを最低温度にして結露の水滴で汚れを洗い流すという方法はかなり合理的かと思います。

16度の冷房運転は冬場はできない!




ちなみにですが16°の最低温度で運転をして熱交換器の汚れを結露の水滴で落としていくという方法は冬の場合は室内や外の気温の方がエアコンの設定温度より低いため、そもそも冷房がかからないのです。

そうなってしまうと冷房運転で結露を起こしてその水滴で汚れを落とすということができなくなってしまいますのでこの裏技は冬場には実践することができません。

冬場にかけられるのは暖房か送風などの機能ですので寒い時期に冷房をかけようとしてもそもそも冷房をかけることはできないので実施することができません。

ですので夏のシーズンやまだ気温ががあったかいシーズンにこの方法を実践して頂ければと思います。

まとめ




この工程で冷房をかけて最後に乾燥させるだけで、直接手を触れずとも熱交換器の汚れがそこそこ取れますので臭いの原因となる汚れやカビの繁殖を減らすことができます。

これを夏場は1ヶ月に1回ぐらい実施することでニオイの原因となるカビの繁殖を少しでも抑えることができ、冬場に暖房をかけた時もあのもあっとした嫌な臭いがせずに使える可能性が高いです。

特にこの方法は夏の冷房シーズンが終わる頃に必ず一回は実施した方が良いと思います。

それでも匂いがして気になるという方は、この方法も完璧ではないのでやはり適切な業者にエアコンクリーニングを依頼して内部から汚れを落とし綺麗にしてもらうことをお勧めしています。

弊社でもエアコンの分解洗浄はおこなっていますので、もしよろしければお問い合わせいただければと思います。

ということでエアコンの設定温度16°にすると臭いが取れるという話について説明を終わろうと思います。

ありがとうございました!


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